平成3年初頭から創価学会は、全組織を挙(あ)げて御法主上人や宗門への誹謗(ひぼう)・中傷やいやがらせを開始し、日蓮正宗の信仰の命脈(めいみゃく)である下種三宝(げしゅさんぼう)や血脈(けちみゃく)相伝の否定、創価学会が独自で始めた友人葬の執行など、日蓮正宗の化儀(けぎ)・化法(けほう)から大きく逸脱(いつだつ)する謗法を犯すようになりました。

これに対して宗門は、日蓮正宗本来の信仰姿勢に立ち返るよう訓戒(くんかい)を重ねましたが、創価学会はまったくこれを聞き入れず、さらに誹謗を繰り返したのです。

そこで宗門は、平成3年3月に、これまでSGI(創価学会インターナショナル)に委任してきた海外信徒の指導を宗門が直接行うこととし、また同年7月には、創価学会組織を通じて許可してきた総本山への登山方式を、所属寺院による「添書(てんしょ)登山」方式に切り替えました。

謗法行為を重ねる創価学会に対し、同年10月、宗門は「通告文」を送って強く反省を促(うなが)しましたが、学会はこれを聞き入れず、御法主上人および宗門への誹謗・中傷を繰り返したため、宗門は11月7日、創価学会に対して「解散勧告(かいさんかんこく)」を行いました。しかし、学会がこれを無視して、宗門に対する悪口雑言(あっこうぞうごん)をエスカレートさせたため、11月28日、創価学会を破門に付したのです。

さらに宗門は、その実質的責任者である池田大作に対し、弁疏(べんそ=弁明・弁解)の機会を与えましたが、それに対し何らの返答もないため、平成4年8月11日、池田を信徒除名処分に付しました。
このときの処置は、あくまでも創価学会組織と責任者である池田大作に対するものであり、個々の会員を日蓮正宗から排除(はいじょ)するものではありませんでした。

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