阿含宗の誤りを破す

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新興宗教 阿含宗

【創立】昭和53年4月
【創始者】桐山靖雄(管長)
【信仰の対象】真正仏舎利
【教典】阿含経

教団の沿革

阿含宗(あごんしゅう)は、桐山靖雄(きりやま・せいゆう)が「阿含経の教説を密教の方式で実践することにより、誰でも超能力を備え、仏陀(ぶっだ)になれる」と主張し、設立した教団です。

■犯罪者から教祖へ転身

桐山靖雄は、本名を堤真寿雄(つつみ・ますお)といい、大正10年、横浜に生まれました。
昭和14年、結核性の痔瘻(じろう)とカリエスにかかり病院に入院した真寿雄は、精神的安定を求めて宗教書を読みあさり、自ら考案した瞑想法やら数々の養生療法を試してみたそうです。そして終戦後に退院した真寿雄は、弟たちと始めた製粉機・精米機のヤミ販売で利益を上げ、さらに水産加工物販売にも手を広げました。
その後まもなく、水産加工物の事業に失敗して多大な負債を抱えた真寿雄は、首吊り自殺をしようとしました。そこでたまたま目にした『般若心経』『準胝(じゅんてい)観音経』などの経典を読み、死ぬことを思いとどまりました。これがきっかけで真寿雄は観音信仰に励む一方、運命学や因縁解脱(いんねんげだつ)などを学びました。
しかし昭和28年、合成ビールを密造販売した真寿雄は、酒税法違反と私文書偽造の容疑で逮捕され、一審で懲役1年6ヶ月・罰金5万円の実刑判決を受けました。控訴したものの7年後に有罪が確定し、真寿雄は刑務所に約1年間服役しました。
この逮捕をきっかけに、一から出直すことを決意した真寿雄は「観音慈恵会(かんのんじけいかい)」を設立。母方の姓を取って「桐山靖雄」と名を改めました。これが教祖・桐山靖雄の誕生です。

■「阿含宗」にいたる経緯

借家で始めた「観音慈恵会」でしたが、収入が少なく家賃の滞納で追い出された靖雄は、東京の会員を頼って転々としながら全国各地を往復して会員を増やし、東京・大阪・愛知、石川等に支部や道場するまでになりました。
昭和30年に真言宗金剛院派の寺院で得度し僧籍を得たという靖雄は、昭和42年、「観音慈恵会」を「大日山金剛華寺観音慈恵会」と改称し、昭和44年には石川県で宗教法人を取得しました。
そして昭和45年には、静岡県富士宮において、第1回「大柴燈護摩供(だいさいとうごまく)」と称する世界平和祈願祭を行いました。これがそれ以降、教団の最大行事となる「炎の祭典 阿含の星祭り」のスタートです。
昭和46年、靖雄の著書『変身の原理』が、当時のオカルトブームに乗って世間の注目を集めると、さっそく靖雄は妻に(株)平河出版社を設立させて自著の密教解説書を次々と出版し、また昭和48年には(株)光和食品を設立して密教食を売り出すなど、教団関連会社を拡大していきました。
昭和50年代に入ると、靖雄は「密教には成仏の修行法が観念化されているが、『阿含経』には真実の成仏法が説かれている」と思い立ち、昭和53年4月に、『阿含経』を根本経典とする「阿含宗」を立宗。昭和56年には教団名を「阿含宗」と改称しました。

■その後の展開

昭和61年、スリランカから予定外に「真正仏舎利(しんせいぶっしゃり=釈尊の遺骨)」が贈与されたことにより、靖雄は、本尊を従来の「準胝観世音」から「真正仏舎利」にコロッと変更してしまいました。
その翌年の昭和62年、(株)光和食品が無許可の漢方薬を原料とした密教食を販売したことによって摘発され、元会長の靖雄以下7名が、薬事法違反の罪でそれぞれ罰金20万円の略式命令を受けました。
平成2年、神戸に「メシヤ館」を、翌年には横浜に「占いの館・シャリーラ」を開設し、主に若者を対象にして、密教占星術による占いやカウンセリングを行っています。また毎年2月には教団最大の行事である「阿含の星祭り」を催しています。

教義の概要

■本尊の変遷と経典

靖雄は「観音慈恵会」以来、たびたび本尊を変更しています。現在は「真正仏舎利」が総本尊ということになっていますが、過去の経緯を見てみると、
(1)観音慈恵会時代・・・「大白身如来最勝金剛仏母準胝観世音(だいびゃくしんにょらいさいしょうこんごうぶつもじゅんていかんぜおん)」
(2)昭和53年当時・・・「大白身如来最勝金剛仏母準胝観世音大菩薩」
(3)昭和54年の星祭り時・・・「大日如来・釈迦如来・準胝如来の三身即一(さんじんそくいつ)の如来」が炎の中に姿を現したらしい
(4)昭和61年・・・スリランカから贈られた「真正仏舎利」
ということになります。ただし現在でも、(3)も一応は本尊ということにはなっています。
また信者の各家庭には、「御宝塔(ごほうとう)」と呼ばれる金属製の仏舎利塔を祀(まつ)ります。これは靖雄の修法によって、真正仏舎利と同じ功徳力の備わったものだそうです。
教団の依経(えきょう=よりどころの教典)は、立宗以前は『準胝観音経』や『般若心経』でしたが、立宗後は『阿含経』に変更されています。

■霊障を中心とした教義と修行

阿含宗では、「人間が不幸になる悪因縁(あくいんねん)は、執着や執念のために成仏できない<不成仏霊>、そのなかでも特に怨念の強い<霊障のホトケ>によって引き起こされる」などと主張しています。
教団では、これらの霊障を取り除き、さまざまな悪因縁から解放され(因縁解脱)、自由自在の境地になるためとして、
(1)「成仏法」……生者、死者の業(ごう)を断ち、因縁解脱して仏になる
(2)「如意宝珠法(にょいほうじゅほう)」……「真正仏舎利」の力によって因縁解脱成就へと導く
(3)「求聞持聡明法(ぐもんじそうめいほう)」……人の記憶力を数倍に高め、超能力を与え、凡人を天才にすると同時に、仏の悟りを得る
という、三つの実践法を教えています。これらは阿含経の教えに基づくと言っていますが、実際には密教様式を採用しているものです。
また信者には、
(1)「冥徳供養法」……不成仏霊を供養するもので、靖雄が供養した塔婆(とうば)を自宅の仏舎利塔に置き、真言を称(たた)える。そしてその塔婆を教団に返納して毎月、管長の靖雄が供養を続けることによって「守護霊」を持つことができる
(2)「解脱供養法」……霊障のホトケを供養するもので、靖雄が霊障のホトケを探り出し、戒名等を付け、そのホトケを完全解脱する
という二つをさせています。またこれ以外に、教団運営のための奉仕活動や布教を行う「梵行」、自身の欠点・短所を消滅させる「戒行」などの実践修行があります。

邪宗教である理由

■どこまでも詐欺師

桐山靖雄は、そもそもが詐欺師出身者です。その罪状は以下の通り。
1.詐欺、契約違反容疑(昭和20年)
2.手形詐欺容疑(同上)
3.酒税法違反(にせビール製造販売)
4.私文書偽造容疑(昭和28年)
これらの犯罪を、本当に心の底から反省したのなら大変結構なことですが、桐山はそうではありません。教祖となってからも、手品のトリックで世間と信者を欺(あざむ)き、いかにも自分は修行を積んだ超能力者であるかのごとく偽っているのです。その一例を見てみましょう。
【トリック1】
しっかり封をした、信者からの「御伺い書(質問書)」を、開封せずに超能力で透視して「御霊諭(返答)」を下す

これは、御伺い書の袋をアルコールにひたして中の文字を読み、アルコールはすぐに乾くのでもと通りになり、開封しなくても読むことができる、というだけのトリックでした。塚田康人という人が、この手品を桐山に教えたのだそうです。
【トリック2】
護摩壇(ごまだん)に点火する際、火を使わず、桐山の念力で発火・点火させる「念力護摩」

これは、「無水クロム酸」という発火剤を使ったトリックです。奉書紙に道教の呪符(じゅふ)と梵字を書いたものを護摩壇の中央の炉の上に置くのですが、この梵字を発火剤で書いておくのです。ここに、散杖(さんじょう・護摩で使う道具)で水をかけると発火する、という仕組みです。つまり、いかにも桐山の念力で点火したように見える奇跡は、無水クロム酸と水による化学反応だったのです。
以上のように、桐山はどこまでも不純な「宗教詐欺師」と呼ぶべきです。過去の犯罪に対する真摯(しんし)な反省など、この教祖には微塵もありません。

■まともに決まっていなかった本尊・教義・修行

「教団を立てるとしたら、本尊の仏を決めなければならないが、それは、生身の釈迦とされる仏舎利以外あり得ない」
桐山靖雄はこう言いながら、準胝観音を本尊にしました。また教義・修行についても、
「立宗時に、ある程度の教義が樹立されていたが、それが完成し、修行法までできあがるのには『熟成』の期間が必要である」
とも言っています。実際、昭和53年の立宗以後、8年もたってから本尊を「真正仏舎利」に突如として変更し、それと同時に修行を「準胝尊・因縁解脱千座行」から「仏舎利宝珠尊・解脱宝生行」に変更しています。
すなわち阿含宗は、立宗時に本尊・教義・修行がまともに決まっていなかったという、実に珍妙な教団なのです。

■理由なき本尊変更

前述の通り、阿含宗の本尊は「大白身如来最勝金剛仏母準胝観世音大菩薩」「三身即一の如来」「真正仏舎利」等と移り変わってきました。
しかし教団の依経である『阿含経』には、これらを本尊にしろなどとは書かれていませんし、これらの本尊には法義上の一貫性がまるでありません。靖雄は、「やたらに本尊や教義を変えるものではない」という質問に対して、
「彼らは『なぜそうしたか』という理由など全然、知ろうとせず、ただ、本尊や教義は変えるものではないと、一方的に攻撃するのである」
などと答えておきながら、その後、その「理由」なるものについて一切説明していません。実際に単なる思いつきで変更してきたのですから、理由などあるはずもなく、開き直るしかないというのが正直なところでしょう。

■たまたま手に入った「真正仏舎利」

靖雄は「真正仏舎利」について、「これこそが真実の仏であり、仏教徒の総本尊である」などと言い放っております。
しかしこの真正仏舎利、実はたまたま入手できたに過ぎないのです。その経緯については靖雄自身が、
「日本の某教団が舎利を受けることになり、その分骨式をスリランカの国家的行事として行ったが、相手の不都合により贈与が中止となった。しかし国家的に分骨式を行った手前、これまで仏舎利を持っていた寺院に戻すことはできず、急きょ、阿含宗に贈与されることになった」
と言っています。
その「たまたま手に入った仏舎利」を、即座に教団の本尊にしてしまうデタラメさには驚ろかされます。実にいい加減な教団です。

■オカルト教義で人心を惑わす

阿含宗では、「人間が不幸になる悪因縁(あくいんねん)は、執着や執念のために成仏できない<不成仏霊>、そのなかでも特に怨念の強い<霊障のホトケ>によって引き起こされる」などと主張しています。
不成仏霊のタタリだの怨念だの霊障だの、まるでオカルトそのものです。
しかし、仏教では「死んだ後も、個々人の我(が)が霊魂として永遠不滅に存続する」というような説を「常見(じょうけん)」と呼び、これを否定しています。訳の分からない霊能者やら邪宗の坊さんやらが、テレビ等で好き勝手なことを言ったりしてますが、あれは仏教とは何の関係もないオカルトであり、外道義なのです。
死んだ人々の霊魂にたたられ、今現在生きている私たちが不幸になるなどという邪説は、仏教には一切説かれていません。世間の人々の迷信的で漠然とした生命観・生死観につけ込んで、デタラメな教義をさも仏法であるかのごとく垂れ流し、信者から金を巻き上げるのが桐山靖雄の手口であると言えます。
また「求聞持聡明法(ぐもんじそうめいほう)」なる修行法によって超能力を与え、仏の悟りを得るなどと言っていますが、これも単なるオカルトです。超能力を得るということと、仏の悟りを得ることに、何の関係があるのでしょうか。超能力などというものは、仏教で説く「成仏」とは何ら関係ありません。

■『阿含経』に即身成仏なし

靖雄は「自分の持つすべての悪い因縁(条件)をすべて無くしてしまった人を『仏』という」などと好き勝手な成仏論を主張しています。
しかし教団が依経としている小乗教の『阿含経』には、靖雄が言うような現世の成仏(即身成仏)などはまったく説かれていません。靖雄が勝手に言っているだけのことで、何の根拠もない、根無し草の妄言です。

以上、ごく簡単ではありますが、阿含宗の教義についてその邪宗教である理由を述べました。皆さま方におかれましては、このような邪法邪師の邪義に惑わされることがありませんよう、くれぐれもご注意願いたいと思います。

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